【テクノフロンティア13】ミクロン単位の作業をする大田区の中小企業に注文殺到
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顕微鏡をのぞくと、そこにはバネがあり、髪の毛よりも細い。横には針のようなものがたくさん並んでいるが、同じようにすべて何らかの細かい加工が施されている。「うちはミクロン単位の加工が得意な会社で、先端径が1ミクロンの針もつくれます。できないものはこれまでになかった。できるまでやる」と平船淳社長は話す。
しかも、そのような微細加工製品の量産化も得意だという。100万個ほどなら朝飯前で、「つくろうと思えば、月に1億個も生産可能」とのことだ。そのうえ、不良品はほとんどゼロときている。
そのため、医療、通信、半導体関連の会社から次々を注文が舞い込む。しかし、その注文にはすべて応じることができず、2~3割ぐらいやっとだという。リーマンショック以降、中小企業は非常に厳しい状況に立たされているが、インパクトだけは別のようだ。
《山田清志》