トヨタ自動車は7月22日、岐阜県多治見市に新設した販売店のサービス人材育成施設「多治見サービスセンター」の竣工式を行った。
実習や座学を行う研修棟のほかに外周1300mなどの走行確認路を備えているのが最大の特徴で、確認路には欧州の石畳など世界13種の特殊路面が設置されている。
竣工式で挨拶した豊田章男社長は、「『現地現物』は私どもの原点のひとつ。お客様の現場で起こることをここで確認し、より迅速に、より正確に対応したい。世界のさまざまな道があり、地域ごとにふさわしい形でサービススタッフを育成していく」と述べた。
多治見センターには、従来の日進研修センター(愛知県日進市)のサービス関係研修を順次移設する計画で、国内外から受け入れる受講者は、現在の年2600人から4800人に大幅拡充される。今後、2015年度初めまでに板金関係設備なども順次増設する。総投資額は用地代を含め90億円。