トヨタ自動車が今年6月に導入した社外取締役制度に伴って就任したマーク・ホーガン取締役(62)は7月23日に名古屋市で記者会見し、トヨタへの現状認識や役員としての抱負などを語った。
ホーガン氏は米GM(ゼネラルモーターズ)出身で副社長などを務めた。トヨタとの合弁会社であるNUMMI(2009年閉鎖)では1998年から約2年、同社の副社長を務めた豊田章男社長とともに経営に携わったこともある”知トヨタ派”。
トヨタの現状については、「もっといいクルマ」づくりによる商品のテコ入れと、世界各地域への意思決定権限の移管により、「新たなグローバル経営の時代に入っている」と評価した。
任務ではブラジルGMの社長を務めた経験があるため、豊田社長から「中南米事業のサポート」も指示されたと明らかにした。ホーガン氏は現状では「トヨタのシェアは低迷している」としたうえで「トヨタの評判は高く、今後の製品の強化と販売網の拡充で販売は伸ばしていける」と自信を示した。