【SUPER GT 第4戦】GT500は本山&関口GT-Rが今季初ポール、GT300のBRZは早くも3度目

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GT500連覇チームであるMOLAのGT-Rが今季初ポール(写真は開幕戦)。写真:NISSAN
GT500連覇チームであるMOLAのGT-Rが今季初ポール(写真は開幕戦)。写真:NISSAN 全 12 枚 拡大写真

宮城県・スポーツランドSUGOが舞台のSUPER GT第4戦は、7月27日に公式予選を実施。GT500ではニッサンGT-Rの本山哲&関口雄飛が今季初ポールを獲得し、GT300ではスバルBRZの山野哲也&佐々木孝太が今季3度目となるポールを手中に収めている。

Q1~Q2の2段階ノックアウト方式予選は、気温・路温とも23~25度程度という、この時季にしては低温コンディションでの戦いとなった。空模様は霧がち。雨も懸念され、Q2終盤には観客席でカサが開くシーンも見受けられたが、路面に関しては雨の影響は実質的になく、ドライのままで推移した。

GT500を2連覇しているMOLAチームの#1 REITO MOLA GT-R(タイヤはミシュラン)は、Q1を関口がトップで通過し、Q2で本山がポール獲得を決めるという、完全制覇で今季初の予選首位に輝いた。2連覇をともに成した柳田真孝とロニー・クインタレッリが同じニッサン陣内のニスモに移籍し、ニッサンの総大将を10年以上に渡って務めている本山と、未来のエースとして嘱望される関口という新コンビで今シーズンに臨んでいるMOLA。序盤3戦の決勝順位は10位~9位~6位ともうひとつだったが、そのせいもあって獲得ポイント連動制のウエイトハンデが軽いことも活かし、マシンをうまく仕上げてきたようだ。本山は「マシン、タイヤ、すべてが良かった。先週の鈴鹿テストから好調で、チーム全体のポテンシャルが上がってきている印象。落ち着いて戦うことができた」との旨を、予選直後のTV中継インタビューで答えている。

GT500の予選2位は、脇阪寿一&石浦宏明の#39 DENSO KOBELCO SC430(ブリヂストン)。3~4位には#18 ウイダー モデューロ HSV-010(山本尚貴&フレデリック・マコヴィッキィ/ミシュラン)と#17 KEIHIN HSV-010(塚越広大&金石年弘/ブリヂストン)のホンダ勢が並び、明日の決勝はニッサン、レクサス、ホンダいずれにも優勝の可能性がある激戦の様相を呈している。

GT300では今回から、いわゆるJAF-GT規定車に対して吸気リストリクターを小さくする性能調整が施されているが、それでもBRZ、CR-Z、プリウスのスピードが陰ることは、少なくともこの日の予選に関してはなかった。

#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山野&佐々木/ミシュラン)が4戦中3度目となるポールを奪い、これにQ2で0.009秒差と迫った#55 ARTA CR-Z GT(高木真一&小林崇志/ブリヂストン)が2位。さらに#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀&中山友貴/ブリヂストン)が3位、#31 Panasonic apr PRIUS GT(新田守男&嵯峨宏紀/ヨコハマ)が4位に続き、これらJAF-GT規定車が、外車やニッサンGT-Rを中心とするFIA-GT3規定車勢を圧倒している。長丁場の決勝で勢力図がどう変わるのか、変わらないのか、そこが明日の大きな注目点となる。

決勝は明日28日の午後2時スタート予定(81周/300km)。狭く、短いコースでの一戦であるうえに、引き続き天候が微妙なことも予想されており、波乱含みの展開となる可能性も高そうだ。

《遠藤俊幸》

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