【ボルボ V40 クロスカントリー 試乗】雪国のユーザーが積極的に選べる輸入車…松下宏

試乗記 輸入車
V40クロスカントリー
V40クロスカントリー 全 13 枚 拡大写真

ボルボ『V40クロスカントリー』は、基本はV40そのものだが、専用のフロントグリルを始め、ルーフレール、サイドのスカッフプレート、リヤのスキッドプレートなどによって外観デザインを差別化している。

【画像全13枚】

悪路走破性を高めるためにボディは30mm高くなり、着座位置も30mm高くなった。でも駆動方式がAWD(全輪駆動)、そのシステムの出っ張りによって最低地上高は+10mmの145mmにとどめられた。これだと標準車とそう変わらない最低地上高である。

とはいえ、SUV感覚のモデルなので、オフロード走行を想定した仕様が用意されている。急な下り坂で速度を制御するヒルデセントコントロールはその典型で、本格AWD並みの走りが可能である。

搭載エンジンは4気筒1.6リッターではなくRデザインと同じ5気筒2.0リッターを搭載する。もちろん直噴+インタークーラー付きターボ仕様で、157kW/300N・mという余裕の動力性能を発揮する。AWD化などによって車両重量はベース車に対して150kgほど重くなったが、動力性能の向上幅は重量増を補って余りある。

当然ながらV40クロスカントリーはかなり元気の良い走りを見せる。最大トルクを発生する回転数は2700回転と、今どきのターボ車としてはちょっと高めながら、低速域でも十分なトルクを感じさせる。アクセルを踏み込めばすぐにトルクが盛り上がって、気持ち良く加速が伸びていく。

トランスミッションがスポーツモード付きの電子制御6速ATに変わったことは、滑らかな加速に貢献する要素。スポーツモードを選択すれば、より高い回転数を維持して一段と元気の良い走りが可能になる。

車高が高くなったことは一定程度に安定性に影響を与えている。操縦安定性に不満があるわけではないが、V40やRデザインが引き締まったスポーティな走りを見せるのとは、少し違った感覚の走りだ。

安全装備についてはベースのV40に採用されたのと同じ装備が設定されている。シティ・セーフティやヒューマン・セーフティのほか、歩行者エアバッグなどが標準またはオプションで用意される。

V40クロスカントリーの車両本体価格は359万円。搭載エンジンが2.0リッターのT5でAWDであることなどを考えると、V40との価格差は納得モノといえる。というか、このクラスの輸入車では4WDを選べる車種が少ないので、それが大きな魅力になる。雪国のユーザーが積極的に選べる輸入車がV40クロスカントリーである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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