【池原照雄の単眼複眼】上半期の国内HV比率は27%と2ポイント低下

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トヨタ・プリウス
トヨタ・プリウス 全 3 枚 拡大写真
◆乗用HVの販売台数は前年を2割下回る

2013年上半期(1~6月)の国内でのハイブリッド車(HV)販売状況をまとめてみた。プラグインハイブリッド車(PHV)を含む日本メーカーの乗用HVは約39万3200台で、前年同期より20%、台数にして9万7000台ほど減少した。エコカー補助金の終了による乗用車需要の減少に加え、HVがない軽自動車のシェア拡大によって勢いは一服状態となった。

トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車、三菱自動車工業、富士重工業(スバル)、ダイハツ工業(トヨタからのOEM車)が販売した乗用車のHVおよびPHVを集計した。簡易型の日産『セレナ』のスマートシンプルハイブリッドは除外した。今年上半期からは、新たに三菱がPHVの『アウトランダーPHEV』(約4300台をリコールし販売停止中)を、富士重工が『XVハイブリッド』を発売し、HV市場に参入している。

登録乗用車の販売に占めるHV比率は27.1%となり、29.4%だった12年の上半期からは2ポイント余り低下した。国内市場でのこの比率は、トヨタの3代目『プリウス』やホンダの2代目『インサイト』が発売された09年に13.2%と初めて2ケタ台に乗せ、その後も拡大していたが、この上半期では減少に転じた。

◆孤軍奮闘トヨタのHV比率は46%に拡大

最大手のトヨタの上半期HV販売(レクサス含む)は前年同期比10%減の32万9600台だった。『プリウス』および『アクア』の2枚看板は、上半期の登録乗用車ランキングでも1、2位を独占した。だが、アクアが横ばいだったのに対しプリウスは27%の減少となって、全体のボリュームを押し下げた。

ただし、登録乗用車に占める同社のHV比率は46.3%となり、45.0%だった前年同期からなお拡張を続けている。総市場での比率が低下するなかで孤軍奮闘といった格好だ。トヨタの上期末時点の乗用HVの投入モデル数は16で、前年同期から変わっていない。『ハリアー』が販売休止となったものの、レクサス『IS』に新たに設定された。トヨタは8月には『カローラ』シリーズにもHVを設定する。下半期にはさらにHV比率が高まり、50%台をうかがう勢いとなろう。

◆軽シフトと新型フィット待ちでホンダは半減

上半期にHVの販売数量が減少し、シェアも低下したのはホンダの「軽シフト」の影響が大きい。同社の上半期販売実績は軽自動車が31%増加する一方、登録乗用車は42%減と大きく落ち込んだ。HVは6月に『アコード』が全面改良を機にPHVを含むHVの専用モデルに転換するなど拡充の方向にある。

しかし、登録車の不振によって上半期のHV販売は、前年からほぼ半減して約5万8000台となった。登録乗用車でのHV比率も37%と、前年同期の45%から大きく落ち込んだ。軽シフトとともにHVの販売数量がもっとも大きい『フィット』がモデル末期となっていることが影響している。

9月に発売予定の次期フィットには新開発のハイブリッドシステムが搭載されることが早くから公表されており、燃費性能も高まる「新方式」を待望するユーザーの買い控えが顕在化した。新型フィットでは、HVが売れ筋となりそうであり、下半期にはホンダ車のHV比率は再び上昇に転じる可能性が高い。

《池原照雄》

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