【フォード フォーカス 試乗】ワインディングが似合うハンドリング、実用性も十分…諸星陽一

試乗記 輸入車
フォード フォーカス
フォード フォーカス 全 13 枚 拡大写真
しばらくのあいだ、日本への輸入が途絶えていたフォード『フォーカス』。新型に試乗した。

日本では今ひとつ人気の盛り上がりに欠ける5ドアハッチバックモデル。それもかなりしっかりとルーフパネルがリヤまで伸びているスタイリングを採用するフォーカスは、ラゲッジルームの使い勝手などもよく実用性の高いモデルとなっている。

では走りはどうかというと、これがビックリするぐらいにスポーティだ。搭載されるエンジンは2リットルの直噴で170馬力を発生。ミッションはデュアルクラッチタイプの6速が組み合わされる。

発進の制御もよく、とくに意識しなければクラッチ操作が行われているようには感じない。そのまま加速していくとシームレスにギヤがアップしていく。ATにはDレンジのほかにSレンジが装備されていて、このSレンジがなかなか頭がいい。ワインディングをSレンジで走っていると、積極的にギヤが切り替わり効率のいい回転数を使いながら走ることができる。シフトダウンする際もショックは少ない。ATセレクトノブ部分のスイッチでマニュアル操作も可能だが、このスイッチの操作性はイマイチでSレンジのまま走ったほうがハンドル操作とペダル操作に集中できていいだろう。

40km/h程度のタウンスピードだと若干硬めに感じる足まわりだが、スピードをアップしていくと落ち着き感が増えてくる。日本に輸入されているフォーカスは、スポーティグレードになり、足まわりも標準タイプに比べて15~20%程度硬いセッティングだという。せっかくヨーロッパブランド車を買って、柔らかい足まわりに残念感を抱くより、このセッティングのほうが充実感があるだろう。

フォーカスは輸入車には珍しく、右側にウインカーレバーを備える。これは生産工場がタイにあり、タイ仕様が右ウインカーだからだ。

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. アウディが新型コンパクトカーを開発中!? エントリーレベルの『A1』と『Q2』後継モデルはBEVに
  5. ネオレトロ感漂う新型ホイール「+81Wheel」、阿部商会「ラ・ストラーダ」ブランドから発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る