タイの日系企業、景気に減速感

エマージング・マーケット 東南アジア

【タイ】バンコク日本人商工会議所が2013年5、6月に会員企業1453社を対象に行った「2013年上期タイ国日系企業景気動向調査」(回答企業384社)の結果が発表された。

 前期比で業況が「上向いた」から「悪化した」を引いた景気動向指数(DI)は2012年下期実績がプラス41、2013年上期見通しがプラス17、2013年下期見通しがプラス19だった。

 業種別で見ると、2013年上期見通しは食料品がマイナス75、繊維がマイナス16、2013年下期見通しは食料品がマイナス29、化学がマイナス3、自動車など輸送用機械がマイナス13だった。

 2012年度の総売上実績額は「増加」が73%、「20%超増加」が34%だった。

 2012年度の税前損益は「黒字」が84%だった。

 製造業の2013年度の設備投資予定額は前年度比6・9%減少する見込み。

 今後の有望輸出市場(複数回答)は「インドネシア」が51%で1位だった。次いで「ミャンマー」37%、「ベトナム」33%、「インド」31%ーー。

 経営上の問題点(複数回答)は「他社との競争激化」が62%と最も多かった。以下、「総人件費の上昇」(56%)、「マネジャーの人材不足」(54%)、「販売単価の低下(低価格競争)」(48%)、「従業員のジョブホッピング」(32%)と続いた。

 タイが中長期的に成長を続けるために必要な方策(複数回答)は「インフラ整備(道路)」が62%と最も多かった。次いで「周辺国とのコネクティビティ向上」(38%)、「インフラ整備(鉄道)」(37%)、「教育の充実」(33%)、「外国人労働者の活用」(31%)が上がった。

 タイ人の教育で力を入れるべきもの(複数回答)は「高等教育(理工学)」が36%と最も多かった。次いで「高等教育(語学)」(33%)、「初等中等教育(理数)」(28%)だった。

 タイ人従業員の優れている点について(複数回答)は「仕事に対する姿勢」が40%と最も多かった。次いで「現場感覚」(26%)、「基礎的知識」(25%)が上がった。「語学力」、「忍耐力」はそれぞれ23%、「論理的思考」は6%だった。

《newsclip》

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