米7州、次世代の旅客列車用ディーゼル機関車共同調達へ

鉄道 行政
カリフォルニア州交通局などが発注し、住友商事・日本車両が昨年受注した2階建客車。今回はディーゼル機関車の調達が行われる
カリフォルニア州交通局などが発注し、住友商事・日本車両が昨年受注した2階建客車。今回はディーゼル機関車の調達が行われる 全 2 枚 拡大写真

米連邦鉄道局(FRA)は8月8日、旅客列車用の電気式ディーゼル機関車35両の提案依頼書(Request for Proporsals)を公表した。

イリノイ、ミシガン、ミズーリ、アイオワ、ワシントン、カリフォルニア、オレゴン各州の路線で使用される予定の機関車で、イリノイ州交通局が主導で共同調達を行う。

機関車は最高時速125マイル(約201km/h)で、米政府の旅客鉄道投資・改善法(PRIIA)の標準技術仕様に基づいて製造されること、米環境保護庁(EPA)の最新の排出基準を満たすことが求められる。

FRAは今回の機関車35両と2階建て客車130両を含む次世代の旅客鉄道整備に8億800万ドル(約780億円)の予算を割り当てており、客車130両に関しては昨年、住友商事と日本車両がカリフォルニア州交通局とイリノイ、ミシガン、ミズーリ各州の共同調達案件として受注している。

入札は米企業が対象で、2014年初頭にも製造業者が選定され、納入開始は2016年を予定している。

米国の都市間鉄道の需要は年々高まっており、昨年のアムトラック(全米鉄道旅客公社)の利用者数は3100万人を突破し、1971年の発足以来最多を記録した。イリノイ州では、シカゴ~セントルイス間の鉄道利用者数が7年間で225%増加している。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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