国内自動車市場において、メディアがにわかに“セダン回帰”と騒ぎ立てた。トヨタ『クラウン』に続き、ホンダ『アコード』がモデルチェンジを行なったためだ。
マツダ『アテンザ』も含め、これらのタイミングが重なった事は、各社が市場調査を重ねた末の狙いなのか、はたまた偶然であるのか。
「いつかはクラウン」今は昔。終の住処ならぬ、終のマイカーを担うのは、ランニングコストの負担が少ない小型車や軽自動車が中心となっている。国内の経済事情や新車販売における登録車と軽自動車の比率をみても明らかだ。ただし、自動車各社にとっては、フラッグシップの存在はやはり欠かせない。
あらためて振り返りたいのは、「いつかはクラウン」当時の小型車や軽自動車の販売動向である。マーケティング活動が緩やかな当時は、キャッチコピーが一人歩きし、あたかも市場の実態そのものと捉えられていたに過ぎず、同時に当時を懐かしむ心持ちも「いつかはクラウン」時代を実態以上に華やかなものとして思い起こさせる。
いずれにせよ現在、国内の消費者は、未だかつてないほどにあらゆる情報を収受し判断材料として活用する。極めて冷静である。
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