【ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ】勝利のポイントはタイヤマネジメント…中谷明彦選手

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ 第3戦
ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ 第3戦 全 12 枚 拡大写真
先日開催されたランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオの韓国ラウンド。そこで優勝を果たした中谷明彦選手が、シリーズとマシンについて語ってくれた。

◆最後まで気の抜けない戦い

「開幕戦の上海にも出場していて、その時は第1レース3位、第2レース2位だったのです。第2レースではずっとトップを走っていましたが、最後の2周くらいで抜かれているのです。なので、いつまた速い車が来るか分からないので油断できませんでした」

「周りのドライバーのレベルなんかも何も分かりませんし、よそのペースも分かりません。無線もサインボードもないのです。チェッカーを受けるまで気は抜けませんでした」

「このシリーズで速いドライバーは4~5人ですかね。イタリア人のマックス・ワイザーを始め、3人のドライバーは先週ここ(インジェ)でのアジアン・ル・マンにもガヤルドのGT3で出ています。その3人はやっぱりスーパートロフェオでも速いですね」

◆注目のマシン性能は…

「ガヤルドのLP570-4スーパーレジェーラをベースにしたスーパートロフェオ・ストラダーレというレーシングカーなのですが、2ペダルにパドル・シフトで電動パワステが付いていて誰にでも運転できる車が570馬力以上もあるのです。でも、4輪駆動なのでホイールスピンすることもないです」

「マックス・ワイザーと話をしたら『同じタイヤを履いたらリヤ駆動のGT3マシンよりスーパートロフェオの方が速いんじゃないか』と言っていましたよ」

「セッティングはタイヤの空気圧とキャンバー、トーインの調整くらいしか許されません。大事なのはタイヤのマネジメントですね。最初に飛ばし過ぎると最後がキツくなりますから。今回のような初めてのサーキットではペース配分が分かり難かったです」

◆優勝争いの相手はエリート

「今レースでは2番の車(アフィク・ヤジド)との優勝争いになりました。僕はピットストップを遅らせてトップの彼がピットに入ったところでプッシュして逆転しました。ルールで50分レースの20~30分の間に必ず1回ピットに入らなければいけません。そこで60秒間の停止が義務付けられています。ドライバー交代しても良いし、しない僕も60秒は止まっていないといけません」

「彼(アフィク・ヤジド/マレーシア)はペトロナスの育成ドライバーで"アジアからF1ドライバーを"というプログラムに乗っているらしいですね。そんなエリートも参加しているのがスーパートロフェオなのです」

◆インジェコースの難しさ

「このインジェのコースはブラインド・コーナーばかりで走り辛いですね。バンプもあるし、追い越しも難しい。でも、勝ったから僕は好きなコースです」

「実はランサー・エボXが出た時のスーパー耐久以来ですから今年5年ぶりのレース復帰。それで国際格式のレースに勝てたのですから嬉しいです。来月の富士のレースにもランボルギーニ麻布さんから出させてもらって、11月のワールド・ファイナル進出を目指します」

《重信直希》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  2. ヴェゼルの正解ホイールはこれだ!RAYS『HOMURA & RSS』の最新“純正適合ホイール”を一気見PR
  3. レクサス『LS』現行型、最終モデル「ヘリテージエディション」米国発表…250台限定
  4. 新車でも中古車でもない“第3の選択肢” ガリバー発の新ブランド「リメイクカーズ」誕生
  5. メルセデス・マイバッハ『Sクラス』に「V12エディション」、100年続くV12エンジンの伝統に敬意…世界限定50台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る