中国・遼寧省の瀋陽市に8月15日、軽量軌道交通(LRT)が新たに開業した。市と合弁で運行を行うフランスの公共交通オペレーター・トランスデヴ社が発表した。
日本の国体に相当する全国運動会が同市で8月31日から開催されるのを前に開業した。今回開業したのは1号線18.7km、2号線15km、5号線21.1km。3号線15.1kmも近く開業の予定となっている。4路線開業後は、1日に15万人以上の利用が見込まれている。
鉄道業界誌レールウェイ・ガゼット誌オンライン版によると、車両は全長34.4m、定員360人の100%低床車と、全長28.8m、定員300人の70%低床車の2タイプ計30編成が導入され、どちらも中国北車グループの長春軌道客車製。駆動装置にはドイツ・フォイト社の製品を使用し、搭載された蓄電装置(スーパーキャパシタ)により架線のない区間でも700mの自走が可能という。
運行はトランスデヴと、パリ交通公団(RATP)グループで世界各国の公共交通運営を行うRATP Devが瀋陽市と3年間の契約を結んでいる。