日本の海事産業によるブラジル海洋開発への進出・投資を支援するための「第3回日伯官民ラウンドテーブル」が8月12日、リオデジャネイロで開催された。
ブラジル側からはペトロブラス(国営石油企業)を始めとする海洋開発・造船関連の主要企業・団体、日本側からはIHIや川崎重工業、三井造船、三菱重工業の造船事業者のほか、ダイハツ、ヤンマーディーゼル、日本郵船、商船三井など、舶用工業・海運・商社・金融などの関係者で構成する総勢約60人が参加した。
ラウンドテーブルでは、既に現地造船に進出した川崎重工業、IHI(ジャパンマリンユナイテッド)などに続き洋上石油開発向けの日系造船・舶用企業の現地進出への強い期待感がブラジル側から示され、日本の造船・舶用・海運事業者各社が取組みや強みを積極的にアピールした。
また、ブラジルの海洋開発の展望や、進出した外国企業の活動をとりまく環境などについて情報・意見交換が行われた。
ラウンドテーブルは今年で3回目となるが、第1回ラウンドテーブル以後、日本の海事関係企業の進出が大きく進んだことや、それを支援する政策的な取組みが具体化したことから、ブラジル側の日本に対する期待が強まっている。政府は、今後もラウンドテーブルを通じた組織・個人のつながりを活かして、日系企業のブラジルへの進出が活発に行われ、両国の海洋開発・海事産業の発展に結びつくことを支援していく方針。