【ホンダ アコードHV 試乗】HV車の常識を覆すEV的走りに感動…青山尚暉

試乗記 国産車
ホンダ アコード ハイブリッド
ホンダ アコード ハイブリッド 全 8 枚 拡大写真

2モーター&リチウムイオンバッテリーを用いた新スポーツHVシステム=i-MMDを搭載する新型アコードの走りっぷりは、これまでのHV車の常識を覆すものだった。

【画像全8枚】

ズバリ、運転感覚は極めてEVに近い。強力なモータートルクによる滑らかですっきりした加速感、ドライブフィールはたとえリーフのような純EV車に乗ったことがなくても感動に値すると思う。アクセルを強めに踏み込むとすぐにエンジンがブワーンと始動しガソリン車感覚になる普通のHV車とは別物・・・という意味でもある。

特にアクセルレスポンスは右足と動力が直結しているかのようなリニアさ。そして加速感は大排気量エンジン感覚に近く、HVよりむしろ自然で軽やかなドライブフィールさえ味わえる。街中ではふたまわりコンパクトで軽いクルマに乗っているかのようにスルスル、スイスイ速い。そこからの加速感、フットワークも軽快そのもの。ホンダらしい曲がりやすさにもシャシーの完成度の高さを思い知らされる。

そのあたりはホンダ魂というか、走りの気持ち良さにこだわった、徹底したチューニングのたまものだろう。

乗り心地はエコタイヤ(試乗車はダンロップ「エナセーブ」225/50R17)を装着。しかし特に荒れた路面でないかぎりフラットで快適。いつもの道が再舗装されたかと思う場面もあるほどだった。

モード燃費30.0km/リットルに対して真夏の実燃費はどうか? 都市部のみの走行で状況によって13.0km/リットル~17.7km/リットル。EV走行が基本なのに思ったほどではないな…というのが正直な印象だが、外気温35度、エアコン全開という過酷な環境、ボディサイズ、車重を考えれば十分に納得できる数値と言っていいだろう。

全長4915mm×全幅1850mmと、アメリカンなサイズを持つFF車だけに後席はゆったり。身長172cmのドライバー基準で後席ひざ回り空間は、クラウンHV(こちらはFR)の約19cmに対して約26cmもあるからゆったりだ。シートの掛け心地もふんわりとした厚み感があり心地良い。

そんな新型アコードはもちろん純粋なセダンであり、大型犬などペットを乗せるのに不向きのように思えるが、そうでもない。後席はシート幅が138cmとたっぷりあり(クラウンHVは132.5cm)、シートクッション地上高が57cmとごく低いため(このクラスの標準値は62cm程度)、ゆったり乗れて、直接飛び乗ることも容易。EV走行中心ゆえの静かな走行感覚は聴覚のいい犬にとっても優しい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★
ペットフレンドリー度:★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。現在、ドッグライフプロデューサーとしての活動も広げている。

《青山尚暉》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ルーミー』が10年ぶりの刷新…次期型はハイブリッド化か?
  2. 『RAV4』のデッドスペースを“使える収納”に、クラフトワークスが60系専用「ダッシュボードトレイ」発売
  3. “ペタッと貼るだけ”の最新「ソーラードラレコ」クラファン開始、2K高画質&リン酸鉄リチウムイオン電池搭載
  4. 日産『フェアレディZ』改良新型、フロントにZエンブレム復活・新色「雲龍グリーン」採用…573万7600円から
  5. 「RAYSホイール」がカプセルトイに! 5モデルをメタルキーチェーンで再現、12月発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  3. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  4. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  5. タイヤは「黒いゴム」じゃない! ブリヂストンが明かした性能を決める原材料の秘密
ランキングをもっと見る