スーパーフォーミュラ韓国戦中止の代替開催を断念、今季SFシリーズ戦は実質6戦に

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第4戦もてぎのスタートシーン。このレースでは中嶋一貴(中央先頭)が優勝、トムスの僚友ロッテラー(右端)が2位。写真:JRP
第4戦もてぎのスタートシーン。このレースでは中嶋一貴(中央先頭)が優勝、トムスの僚友ロッテラー(右端)が2位。写真:JRP 全 6 枚 拡大写真
全日本選手権スーパーフォーミュラ(SF)のシリーズ運営団体であるJRPは、23日、既に中止が決まっていた韓国インジェ戦(当初予定23~25日)の代替開催を「見送る」旨を発表。これで今季シリーズ戦は実質6戦というかたちになることが決定した。

本来なら、SFのマシンが韓国インジェのコースで練習走行をしていたはずの日に、代替開催断念が決まった。7月に韓国戦中止が決まって以降、JRPを中心とするSF関係者は代替開催(国内)の可能性を模索し続けていたのだが、やはりシーズン後半が過密日程の日本レース界において、それを実現する余地はなかったようだ。かたちとしては、第5戦インジェが中止で、残るシリーズ2戦は第6戦、第7戦という名称で当初予定通り開催されることになる。

■2013年スーパーフォーミュラ終盤日程
第6戦 9/28-29 スポーツランドSUGO
第7戦 11/9-10 鈴鹿サーキット
特別戦 11/22-24 富士スピードウェイ

SUGO、鈴鹿のレース形式等に関する発表はなく、これは関係者によれば「変更なし」との解釈なので、ドライバーズポイントに関してはSUGOが最大11点獲得可能な通常1レース制、鈴鹿はボーナス込みで最大18点獲得可能な2レース制ということになる(富士での特別戦はシリーズ外のJAF GP FUJI SPRINT CUP=SUPER GT併催)。

現在のランク首位はアンドレ・ロッテラーだが、彼はWEC参戦のため最終戦鈴鹿は欠場。ランク2位のロイック・デュバルも同様の状況で、最終戦出場組のトップはランク3位の山本尚貴だが、現在ロッテラーと山本の得点差が11ある。第6戦SUGOでロッテラーが2位以上に入った場合、山本を含む上位陣の成績次第では後続との差が19点以上に開く可能性もあり、その場合はロッテラーのタイトルが決まる(デュバルの位置次第では正式決定というかたちにはならない)。

ポイント上位者が軒並み下位に沈む必要があるので、さすがにSUGO決着の可能性は低いが、逆に山本がポール・トゥ・ウインで11点獲得し、ロッテラーが無得点で両者同点となった場合でも、高得点回数の差でロッテラーが上位。つまり最終戦を迎える時点で、その場にいないロッテラーあるいはデュバルが首位というかたちになることは、今回の韓国戦代替開催断念で決まった、ともいえ、前代未聞の事態ではある。天候による中止等ではなくシリーズが全6戦というのも寂しい数字だ。

SF次戦は9月28~29日のSUGO戦(宮城県)。このレースから佐藤琢磨も戦線復帰する。

なお、8月上旬にJAFから発表された2014年の国際レースカレンダー登録申請一覧によると、SFの来季国内戦は6戦となっている(JAF GPの記載はなく開催有無の詳細等は未発表。海外戦については未定)。

■2014年スーパーフォーミュラ国内戦日程
4月13日 鈴鹿サーキット
7月13日 富士スピードウェイ
8月3日 ツインリンクもてぎ
9月14日 オートポリス
9月28日 スポーツランドSUGO
11月9日 鈴鹿サーキット
(※上記日程は決勝日ベース。今後の変更の可能性あり)

《遠藤俊幸》

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