ドイツ・ケルンで開催中のGamescom 2013。会場に様々出品されている最新のレースゲームは、スリルを楽しむアクションとリアリティを追求したシミュレーションに大別でき、そのアクションレースの代表格が「ニード・フォー・スピード」といえるだろう。
エレクトロニック・アーツはGamescom 2013に、シリーズ最新作「ニード・フォー・スピード ライバルズ」を出品。ブースの試遊機には、レーサーのマシンとしてアストンマーチンとポルシェが用意されていたが、既に公表されている収録車種では、メルセデスベンツ『SLS AMG』、ポルシェ『918 スパイダー』、アウディ『R8 GT スパイダー』、マクラーレン『MP4-12C』、日産『GT-R Black Edition』、レクサス『LFA』などのほか、同シリーズとしては7年ぶりにフェラーリの収録も復活した。
実際にゲームをプレイしてみると、車の動きは現実的ではないがスピード感やエンジンサウンドなど、クルマをかっ飛ばす爽快感を感じることができる。リアルレーシングゲームは操作が難しすぎて楽しめないといったライトユーザーであっても、カーマニアにとっては憧れの存在となる世界的なスーパーカーの雰囲気を、誰でも簡単に感じることができるだろう。
そもそも「ニード・フォー・スピード」シリーズは1994年から続く歴史のあるゲーム、「高級なスーパーカーを公道でかっ飛ばしてみたい!」と現実世界ではできないことも、ゲームの世界なら存分に楽しめることが、長年ユーザーに愛され続けている魅力のひとつかもしれない。
そんな伝統のあるニード・フォー・スピード最新作にも「オールドライブシステム」と呼ばれるオンライン機能が採用されソーシャル性が高められている。“みんなでゲームを楽しみたい!”といったゲーム業界全般的なトレンドに応えたものだ。
もちろん、ストーリーに従ってゲームを進めることも可能だが、オンラインで参加している人から突然バトルを仕掛けられたり、オンラインプレーヤーがレーサーを取り締まる警察役に回ることもあり、オンラインの世界に入ることで何が起こるかわからないところが、このオールドライブシステムの特徴となる。
そのため、機能面ではオンラインにおけるプレイヤーの存在を認識しやすくするため、ゲームに登場する車は様々にカスタマイズが可能。速く走るためのカスタマイズにとどまらず、他車を攻撃するツールも用意され、映画『007』のボンドカー仕立てにマシンを仕上げることも可能という。
このゲームの楽しみ方としては、オンラインの仲間とのレースや、警察との追いかけっこを楽しむこともできれば、ゲームで獲得したポイントでランキング上位を目指すといった、目標は様々に設定することができる。
このニード・フォー・スピードのほかにも、最新のレースゲームのほとんどでオンライン機能を高める方向性があり、それはリアリティを追求するシミュレーションレースゲーム、アクションレースゲームどちらのジャンルにおいても同じで、ユーザーからソーシャル性が求められているのだろう。