TPPへのマレーシア参加は不要=マハティール元首相 米国主導に懸念表明

エマージング・マーケット 東南アジア
マハティール元首相(2002年)
マハティール元首相(2002年) 全 1 枚 拡大写真

ブルネイにおいて22日より環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の首席交渉官会合が行われているが、マハティール・モハマド元首相は、TPPへの参加は必要ないとの見解を示していると「ベルナマ通信」「マレーシアン・インサイダー」などが報じている。

マレー経済行動委員会(MTEM)が主催する円卓会議においてマハティール元首相は、マレーシアの貿易高は年々増加傾向にあり、1兆米ドル規模となっているとコメント。小規模な国では最も高い貿易高となっていると述べた。TPPに参加をしなくても貿易額を増やし、利益を上げることができていると強調した。

マハティール元首相は、TPPは米国が経済成長が著しい中国の脅威に対抗するため、アジア太平洋諸国を取り込もうとする策略であると指摘。TPPに合意した場合、外国の干渉なしでは決定できなくなり、再び植民地化されるのと同じことになるとの考えを示した。そのようにならないためにも、マレーシア政府はTPPに合意する前に慎重に考えるべきだとの見解を示した。

TPPの交渉には、▽日本▽ブルネイ▽チリ▽ニュージーランド▽シンガポール▽米国▽豪州▽ペルー▽ベトナム▽マレーシア▽メキシコ▽カナダ--が参加している。

広瀬やよい

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  6. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
  7. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
  8. 「もう一つのBMW」が「BMW」に…アルピナの60年
  9. トライアンフの新型モトクロスが熱い!「マジで速そう」「初心者でも扱いやすい」と高評価の声
  10. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る