大阪市交通局は8月27日、地震により列車が脱線した場合でも線路から大きく外れることを防ぐ「逸脱防止ガード」を、地下鉄御堂筋線と中央線の高架区間に設置すると発表した。地震時の対策としてのガード設置は、新幹線以外では関西初という。
逸脱防止ガードは、レールの内側に並行して設置。地震の横揺れで列車が脱線した場合、車輪がガードに当たることで、列車が線路から大きく外れることを防ぎ、被害を最小限に抑える。
設置する区間は、御堂筋線の江坂~中津間約3kmと、中央線の大阪港~阿波座間約4km。8月29日から中央線九条~阿波座間の約60mで試験工事に着手し、順次設置を進める。工事期間は約10年間。