ISS「きぼう」日本実験棟、フィリピンの洪水災害をハイビジョンカメラで観測
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フィリピン・マニラ市では、熱帯性暴風(台風12号)による連日の豪雨により、洪水や土砂崩れが発生したため、フィリピンのマニラ観測所は8月19日、アジア・太平洋地域の自然災害の監視を目的とした国際協力プロジェクト「センチネル・アジア」に緊急観測を要請。
これを受けて、8月23日にISSが同地域上空を通過した際、「きぼう」の船外実験プラットフォームに搭載された民生品ハイビジョンビデオカメラシステムを活用して、マニラの被災地の状況を観測し、撮影した。撮影された動画データは、センチネル・アジアの枠組みを通じて、要請元であるマニラ観測所に提供した。
JAXAでは、センチネル・アジアや世界全体に拡げた国際災害チャータといった国際的な協力の枠組みを通じた災害に対する支援を今後も継続するとしている。
《レスポンス編集部》