【アウディ A3スポーツバック 新型発売】60kg軽量化は自慢したい数字…大喜多社長

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アウディ・A3スポーツバック
アウディ・A3スポーツバック 全 6 枚 拡大写真

フルモデルチェンジしたアウディ『A3スポーツバック』は先代から60kg軽量化に成功したという。

フルモデルチェンジの一番のポイントはこの軽量化だと話すのは、アウディジャパンプレセールス部商品企画の平野智さん。「通常モデルチェンジした場合、欲しい要件が増えて重くなってしまうのが常ですが、1320kgと先代から60kg軽量化に成功しました」と述べる。

“最適の素材を最適な方法で最適な部分に”をモットーに軽量化に取り組まれたボディは、広範囲におよぶ専門知識を駆使し、これまでの常識に囚われることなく多種多様な素材に目を向けられた。

一例として、キャビンは、熱間成形スチール素材が採用され、非常に高い強度を確保しつつ軽量な構造を可能にした。この素材は成形される際、プレスされた状態でおよそ1000 度まで過熱し、その後200 度まで冷やすという手法で作られ、超高温にさらすことで、元の素材が炭酸鉄構造に変化し強靱な引っ張り強度を持つことから、従来同様の強度を保ちながらより薄い構造にすることが可能となる。その結果として軽量化が進んだのだ。因みに熱間成型スチールはボディ全体のおよそ25%に使用されている。

同社代表取締役社長の大喜多寛氏も、軽量化のメリットとして燃費やCO2などがあるが、「(アウディが)一番大事にしている走りがより軽快になるので、本当に自慢したい数字です」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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