シニアカーに乗るのは恥ずかしいので乗りたくない。こんな人のために開発されたのが、フランスベッドのハンドル型三輪電動車いす「スマートパル」だ。
開発段階からできるだけシニアカーに見えないものをつくろうとさまざまな工夫をし、親しみやすい自転車のような軽快感のあるイメージにしたという。「おそらく回りから見たら電動車いすに乗っているとは見えないと思います」と同社関係者は自信を見せる。
ただ、三輪車となると従来のシニアカーに比べて安定性に欠けてしまう。そのため、安全性には非常に気を遣った。前後10度、左右3度以上傾くと警告がなり、乗っている人に注意を促す。また、ハンドルには角度反応式センサーがついていて、カーブを曲がるときは自動で減速する。
バッテリーは鉛電池を使用しており、7時間の充電で24kmの走行が可能。「まだ改良するかもしれませんが、来春には発売したいと考えています」と同社関係者。価格はまだ未定だが、25万円前後になる見通しだ。会場では早くも買いたいという年配者がいた。