名古屋工業大学は「国際福祉機器展2013」に画期的な歩行支援ロボットを出展した。これはモーターやバッテリーを必要としない無動力の装置で、重力とバネの力だけで動くというものだ。
「うちの佐野明人教授が10年以上研究してきた『受動歩行』理論に基づいて、今仙研究所(本社・岐阜県各務原市)と共同で開発しました。振り子の原理を利用して正しい歩き方ができるようにサポートするわけです」と同大学関係者は説明する。
その性能は折り紙付きで、13時間45分の連続歩行(約10万歩、約15km)を達成し、受動歩行ロボットのギネス記録に認定されたほど。ブースでもそのデモンストレーションが行われ、ルームランナーの上をずっと歩き続けていた。
同大学関係者によると、来年中には商品化したい方向で、「なんとか15万円で販売できるようにしていきたい」と最後の詰めを行っているそうだ。