H-IIAロケットで商業初打ち上げ…搭載衛星はアストリウム製

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テレサット社がTELSTAR 12Vで通信サービスを予定するエリア
テレサット社がTELSTAR 12Vで通信サービスを予定するエリア 全 2 枚 拡大写真

三菱重工業がカナダの衛星通信事業者、テレサット社から打ち上げを受注した『TELSTAR 12V(テルスター 12V)』は、同社が運用する15番目の静止通信衛星となる。

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TELSTAR 12Vは、大西洋上の西経15度に位置し、南北アメリカとEMEAと呼ばれる欧州、中東、アフリカ地域での通信サービスを行う。航空機、海洋向けにもサービスを提供するとしており、南太平洋上の地域も対応予定エリアに含まれている。このエリアにはすでにTELSTAR12が打ち上げられているが、新型衛星での置き換えによって、サービスエリアがさらに広がることになる。

衛星はフランスの防衛大手EADSの傘下で衛星製造などを行う、アストリウム社が製造。アストリウム製『ユーロスター E3000』衛星バスをベースに52のKu帯トランスポンダを搭載。衛星運用期間は15年を予定している。

三菱重工は、テレサット社との契約から衛星の詳細な打ち上げ重量を公表していないが、テレサット社のWebサイトでは、4.9トンとの数字が公表されている。三菱重工は会見で、打ち上げにあたっては「ロケットの能力をギリギリまで使う」という。高度化したH-IIAの204型での静止遷移軌道への打ち上げ能力は約4.7トン。実際にロケットの能力を最大限に活かす打ち上げとなりそうだ。

《秋山 文野》

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