【CEATEC13】日産の自動運転、無人化がゴールではない

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機械の能力で人間を補完
機械の能力で人間を補完 全 10 枚 拡大写真

10月1日から幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2013」で、高度運転支援技術を搭載した『リーフ』のデモ走行を行うことを9月26日、日産グローバル本社で常務執行役員 浅見孝雄氏が発表した。

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日産は自動車の課題解決のアプローチとして「電動化」と「知能化」に取り組んでいる(浅見氏)とし、電動化については、グローバルで7万8000台の販売実績があり、CO2削減量はおよそ15万トンに達するリーフがひとつの答えをだしているという。

知能化については、2007年からの「Safety Sheild」というコンセプトの延長としての自動運転に取り組んでいる。そのため日産が考える知能化、自動運転は、「必ずしも無人化や無人走行とイコールのものではありません。安全、ドライビングプレジャー、便利、快適をもたらしてくれるものです」と浅見氏は語る。目的は無人走行だけでなく、渋滞中の安全や快適さ、高齢者や障碍者でも運転が楽しめる車、F1ドライバーのような高度な運転体験、などを実現することだ。

車の運転は「認知」「判断」「操作」の3つのステップから構成されるという。浅見氏によれば、技術的にはどれも機械に置き換えることが可能であるという。その能力も、数値化するなら人間より機械のほうが、どれも100倍くらい高くなる。例えば、認知をフレームレートに置き換えるなら、人間は10fps程度(1秒間に20コマ前後)だが、動画カメラなら1000fps。判断を演算回数とするなら人間は100TFLOPS(1秒間に100兆回)程度だがスパコンなら1PFLOPS(1秒間に1京回)のオーダーとなる。

機械の能力を、人間の能力補完に活用しようというのが、自動車の知能化、自動運転ということだ。そして、その自動化技術を搭載したリーフをCEATEC JAPANの会場(幕張メッセ)で展示し、デモ走行を行うという。デモに利用されるリーフは、先般、北米で発表されたリーフと同等なものだが、このうち市街地用に開発された車両(5カメラ、5スキャナー)センサーの追加など若干アレンジされているという。

また、浅見氏は同日、自動運転が可能なリーフを公道で実証実験を行うこと、そのために車両ナンバーを取得したことも合わせて発表した。実証実験の時期や場所はまだ公表できる段階ではないとするが、2020年に市販する「高度運転支援システム」を搭載した車は、性能的には「相当なシチュエーションで無人走行が可能なレベルになるだろう」との見解も示した。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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