韓国ヒュンダイモーター(現代自動車。以下、ヒュンダイ)は9月26日、トルコ工場において、欧州向け新型『i10』の生産を開始した。
初代i10は2007年に発表。生産はインドで行い、欧州など世界各国へ輸出されるヒュンダイの世界戦略コンパクトカー。欧州ではAセグメントに属し、欧州のヒュンダイブランドの入門車に位置づけ。
今年のフランクフルトモーターショーで発表された新型i10は、2世代目モデル。新型のデザインと開発は、ヒュンダイのドイツテクニカルセンターが担当。ヒュンダイのデザイン言語、「fluidic sculpture」をさらに進化させた。ボディサイズは先代と比較して、全長を80mm、全幅を65mm大型化。全高は50mm低められた。
また、車台は新開発。ホイールベースは先代比で5mm伸びた。ヒュンダイによると、新型はクラス最大のレッグルームと荷室容量を実現。荷室容量は先代比で10%以上増え、252リットル。後席を倒せば、最大1046リットル(いずれもVDA計測法)に拡大する。
ヒュンダイは欧州向け新型i10の生産準備として、トルコ工場に6億7700万ユーロを投資。製造ラインを拡張し、年産台数を20万台へ倍増させる体制を整えた。
そして9月26日、工場拡張後の量産第一号車として、新型i10がラインオフ。記念式典において、ヒュンダイのEuisun Chung副会長は、「トルコ工場は欧州市場の重要モデル、新型i10の生産の中核拠点。世界基準の品質を備えた車を生産するために、今後もトルコ工場への投資を続ける」と述べている。