米国のオービタル・サイエンシズ(OSC)が開発したシグナス補給船の実証機が、同じく同社が開発したアンタレスロケットにより9月18日、米国バージニア州にあるNASA(米航空宇宙局)ワロップス飛行施設から打上げられた。
シグナス補給船は国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を補給するのが目的。ISSへの結合は9月22日に予定されていたが、米国時間の9月28日以降に延期されている。
今回のミッションは、シグナス補給船による物資の補給運用に問題がないことを実証するためのデモフライト。OSCは、NASAとの契約に基づきシグナス補給船を開発し、打上げからミッション終了までの運用も請け負う。
シグナス補給船は、日本が開発した「こうのとり」と同じ方式でISSとのランデブ・結合し、ISSへの接近/離脱時には、「きぼう」日本実験棟船内実験室に搭載されている近傍通信システム(PROX)を利用する。
また、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、PROXの動作を確実に保つことでシグナス補給船の運用を支援。
今回のデモフライトが成功すれば、今後、シグナス補給船による商業輸送が開始される予定だ。