【スーパーフォーミュラ 第6戦】今季初優勝へ向け、デュバルがSUGO戦のポールを獲得

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SUGO戦のポールポジションを獲得したロイック・デュバル。
SUGO戦のポールポジションを獲得したロイック・デュバル。 全 12 枚 拡大写真

全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦の公式予選が28日、宮城県のスポーツランドSUGOで行なわれ、ロイック・デュバルがポールポジションを獲得した。

8月下旬の第5戦韓国インジェ大会のキャンセルもあり、およそ2カ月ぶりの実戦開催となったスーパーフォーミュラ(SF)。東北地方のモータースポーツのメッカであるSUGOは秋晴れに恵まれた。そのなかでデュバル(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/エンジンはトヨタ)は午前のフリー走行1位、午後のノックアウト予選でもQ1を1位、Q2を2位で通過し、Q3で見事にポール獲得を決めた。

完全に流れをつかんでいたかに見えたデュバルだが、この日は朝から路面がダスティで、「予選でもQ1、Q2、Q3と、常に少しずつセッティングをアジャストしながらアタックしていった」末のポール奪取、調子はいいながらも苦労していたようだ。今季2度目のポールを得たのはデュバルが最初だが、実は過去4戦、ポールで優勝できていないのもデュバルだけ、という側面がある。「不運もあったりしてこれまで勝てていないが、今年最後の(SF参戦機会となる)レースでポールポジションを獲得できた。明日はいいスタートをして、優勝で今季のSFを終えたい」と、デュバルは雪辱の今季初優勝を狙う。

予選2位は山本尚貴(#16 TEAM 無限/ホンダ)。3~4位にはアンドレ・ロッテラー(#2)、中嶋一貴(#1)とPETRONAS TEAM TOM’S(エンジンはトヨタ)の2台が並び、現在のポイントランキング上位4名が、順番こそ異なるものの予選4位までを占めた。デュバルとロッテラーがWEC参戦のためにSF最終戦(次戦)を欠場することもあり、なかなかタイトル争いの状況が見えにくい今季だったが、いよいよ明日(29日)の戦いで趨勢がハッキリしそうだ。

現在ランク5位のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)は予選11位、ランク6位の伊沢拓也(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)は予選12位と、タイトル争いを考えても苦しい予選結果。開幕戦以来のSF出場となった佐藤琢磨(#15 TEAM 無限/ホンダ)はQ3に進出、8位だった。

なお、予選日定例のサタデーミーティングにおいて、シリーズ運営団体JRPの白井裕社長が来季カレンダーについて言及。JAFへのカレンダー申請が既に明らかになっていた6戦に加え、5月18日決勝の日程で富士スピードウェイ戦を追加申請中とのことで、順調に運べば来季シリーズ戦は国内7戦、懸念されていた開幕戦後3カ月の長期空白も解消されることとなる(富士では5月の第2戦~7月の第3戦が連戦に。また8月のもてぎ戦は日程変更される模様)。

今季第6戦SUGOの決勝レース(68周/約250km)は、29日の午後3時スタート予定。結果次第ではロッテラー2年ぶりの王座獲得が事実上決定することもあり得る、チャンピオン争い正念場、緊張の一戦となる。

《遠藤俊幸》

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