【トヨタ カローラフィールダーHYBRID G 試乗】乗用車としては物足りなさ残る…島崎七生人

試乗記 国産車
トヨタカローラフィールダーHYBRID G
トヨタカローラフィールダーHYBRID G 全 7 枚 拡大写真

注目の『カローラアクシオ』と同時に、ワゴンの『カローラフィールダー』にもハイブリッド車が追加された。

1NZーFXE型1.5リットルエンジン+電気モーターの“THS II”システム自体は、『アクア』などでもおなじみのもの。電動ウォーターポンプ、クールドEGRの採用なども共通だ。エンジン(74ps/11.3kgf-m)、電気モーター(61ps/17.3kgf-m)のカタログ上のスペックも共通だ。

そんな同車の出来栄えは、プレーン。行間を少しだけテキスト化しておくと、セダンの『カローラアクシオ』の心地よく快適な走りっぷりとの“差”が感じられた。グレードは「HYBRID G」だったが、試乗車個体の問題だったかどうか、乗り味、音・振動、ボディ剛性など、乗用車として乗ると少々物足りなかった。後席もスペースは広いが、シート座面がやや短くクッションもセダンとの差を実感した。

とはいえ、JC08モード燃費は『カローラアクシオ』と同じ33.0km/リットル、タコメータとゲート式シフトレバーが備わる運転環境は馴染みやすい。「アクシオとともに、商品企画段階から、どうしても5ナンバーにしたかった」(安井慎一チーフエンジニア)という、扱いやすさ、実用性、室内&ラゲッジスペースの広さは意味が大きい。大事に育ててほしいものである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  3. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  4. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る