【CEATEC13】ドコモのインテリジェントグラスを体感

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
インテリジェントグラスの実例。このほかにもタイプの異なるグラスが展示されていた
インテリジェントグラスの実例。このほかにもタイプの異なるグラスが展示されていた 全 5 枚 拡大写真

 将来のライフスタイルを変える可能性がある「インテリジェントグラス」のデモを行なっていたのはNTTドコモのブースだ(CEATEC Japan 2013)。

【画像全5枚】

 同ブースでは、一般的なデバイスを持たずに、インテリジェントグラスを掛けてハンズフリーで映像を楽しめる「手ぶらでムービー」などを紹介。手ぶらでムービーでは音声入力、またはスマートフォンをトラックパッドとして使うことで、さまざまな操作に対応する。NTTドコモとしては、まず「手ぶらでムービー」のような技術によって、インテリジェントグラスを掛けるキッカケにして欲しいとのこと。

 さらにインテリジェントグラスを掛ける機会が増えるように「見るだけインフォ」と呼ばれる技術のデモも行なっていた。これは対面している人や付加情報を表示させるもの。顔認識技術によって、相手の名前などの登録情報を確認できる。文字認識技術を使えば、海外に出かけても現地語で書かれた料理のメニューなどを翻訳してくれる。さらに他のアルゴリズムを組み合わせることで、荷物の集配業務などの産業分野にも活用できるという。

 また常にインテリジェントグラスを身に付けるという提案も行なっていた。こちらは「なんでもインタフェース」と「空間インターフェース」という2つの技術を紹介。

 「なんでもインタフェース」は、身の周りのものをタッチディスプレイとして再現する技術だ。たとえば、インテリジェントグラスと指輪型入力端末を装着すると、薄い下敷きのようなシートがタッチディスプレイに早変わりする。インテリジェントグラスからは、下敷きに画面があるように見え、そこでクリックやフリックで操作が行なえる。実際にモノに触れて操作するので、自然なインタラクションが可能になる。従来のように重量感のある機器を持つ必要がなくなるというメリットもある。

 なんでもインタフェースをさらに発展させたものが「空間インターフェース」だ。インテリジェントグラスで見ている視界が、そのままユーザーインタフェースになってしまう。実際には存在しない仮想オブジェクトを手で操れるだけでなく、その情報をクラウド上で共有して、第三者と遠隔コミュニケーションすることも可能になるという。

 これら技術の実現は、決して遠い将来のことではないだろう。かつてテレビ電話がSFの世界で語られていたが、いまや携帯電話やスマートフォンで当然のように使われるようになった。もはやインテリジェントグラスのような新しいデバイスも日常的に利用される時代が到来しているのだ。

【CEATEC 2013 Vol.39】インテリジェントグラスを体感! ドコモの新しいインタフェース

《井上猛雄@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  5. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る