【CEATEC13】富士通研、スマホ連携センサーで眠気感知

自動車 テクノロジー ネット
クリップ型の脈拍センサーを耳に装着。そのデータを無線モジュールで送信する
クリップ型の脈拍センサーを耳に装着。そのデータを無線モジュールで送信する 全 5 枚 拡大写真

 富士通研究所では、ドライバーを見守る眠気検知技術をCEATECで紹介している。これはクリップ型の脈拍センサーを耳に装着し、無線モジュール(bluetooth)でスマートフォンにデータを送って解析することで、ドライバーの眠気を監視できる技術だ。

 もしドライバーが運転中に眠くなったら「休憩してください」というような音声メッセージで警告を促し、事故を防止できるという。また監視センターにデータを送って、眠気の状況をレポーティングすることも可能だ。

 ドライバーの眠気については、脈拍信号から心拍の間隔を求め、心拍の揺らぎの時間推移を周波数解析することで、リアルタイムに分かる仕組み。解析ソフトは、あらかじめスマートフォンにインストールしておく。FFTアナライザーのような機能があり、周波数を分析するそうだ。

 「このデータを車両と連携できれば、ドライバーが眠くなったときにシートベルトを締め付けたり、ハンドルを振動させて警告することも可能になるでしょう」(富士通研究所の担当者)。

 この技術を逆に応用すれば、ハザードマップもつくれる。運転中の心拍数の上昇を計測し、さらにドライブレコーダーを連携することによって、注意箇所を可視化できるからだ。

 また眠気が出たときに警告するだけでなく、眠気そのものを減らすアプローチもある。もちろん眠気が起きるのは睡眠があまり取れていないため。そこで眠気検知センサーと睡眠センサーも参考出展していた。

 非接触型の睡眠センサーは、ベッドの横に置くだけで、睡眠時間を手軽に計測できる点がウリだ。微弱な電波を体に当てて反射した電波を拾うことで、心拍と呼吸を測定する。一般的には振動を検出する方式が用いられるが、こちらは振動に加えて心拍と呼吸も測定するため、より高い精度を実現できるそうだ。睡眠が十分に取れていないときは、できるだけゆっくり休むようにアドバイスし、眠気自体を減らす提案をしていきたいという。

 いま本技術の実証実験を行なっているところで、センサーやアルゴリズムのブラッシュアップを図りながら、商品化も狙っていく方針だ。

【CEATEC 2013 Vol.34】眠気を感知するシステムで安全なドライブ

《井上猛雄@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る