群馬県では、2014年秋に完成予定の国道120号椎坂バイパス事業において、安全性重視から、該当区間の難所である椎坂峠のトンネル区間を1年短縮し、今2013年11月に完成する見込みであることを発表した。
群馬県沼田市街地と栃木県日光市を結ぶ国道120号は、沿線地域の生活、産業及び経済を支える重要な路線だが、沼田市内の椎坂峠は屈曲部や急勾配が連続する交通の難所となっており、冬期間において事故多発の誘引となっていた。
特に異常気象時(連続雨量120mm以上)には通行規制区間に指定されており、土砂災害や連続降雨に伴う通行規制が発生していることから、群馬県では安全面、地域活性化を目的として2014年秋完成を目処に、当区間のバイパス化による道路整備事業を推進してきた。
しかし、トンネル工事が順調に進んでいることから、当区間の全線開通は2014年秋とした上で、冬場の交通の安全を考慮し、トンネル区間だけ開通時期を1年前倒しの今年2013年11月の開通を目指すこととなった。
バイパス化による効果として、特に冬季における安全性の確保、アクセス時間の短縮(現25分→7分)による地域の活性化、連続降雨量(120mm以上)による通行規制の解消などが挙げられる。