太陽誘電は「CEATEC JAPAN2013」にユニークな電動アシスト自転車を出展した。それはリアカーのような荷台がついた三輪車で、製品名も「三輪駆動静香」とユニークだ。
「実はこの三輪車は筑水キャニコム(本社・福岡県うきは市)が製造しているものなんです。そこに当社の駆動システムなどさまざまな電子部品が使われていて、それをPRするために展示することにしたのです。細かい電子部品だけでは来場者になかなか来てもらいませんですからね」と同社関係者は説明する。
前輪アシストモーターによって、後輪にかかる走行負荷を前後輪に分散、60kgの荷物を積んでも、坂道を楽々あがることができるという。Wサスペンション搭載で、荷物への衝撃を軽減でき、凸凹道でも荷物は大丈夫。またサイドブレーキもついており、坂道でも下がる心配がないそうだ。そのうえ、回生ブレーキでバッテリーへの充電もできる。
「この三輪車が売れると、うちの電子部品や駆動システムも売れる」と同社関係者と話し、その説明にも熱がこもる。バッテリーはリチウムイオン電池を使用し、4.5時間の充電で約35kmの走行が可能。価格は38万6400円だ。
この三輪車の効果は大きかったようで、ブースを訪れる来場者の多さに同社関係者は喜んでいた。