マツダが10月10日から予約販売を開始する新型『アクセラ』は、ガソリンエンジンに加えてディーゼルエンジン、ハイブリッドの3つのパワートレーンが用意される。ただディーゼルは5ドアハッチ、ハイブリッドはセダンのみでの設定となる。
新型アクセラの開発主査を務める猿渡健一郎氏は「まずアクセラといったら5ドアハッチ。『アクセラスポーツ』という名前を含めてスポーティなイメージを持たせている。だから我々として核になるのはやはりガソリンエンジンになる」と語る。
その上で「回す楽しさというのは絶対にあると思っていて、そのためにターボを付けずに自然吸気にこだわっている。だからまず今までアクセラを買って頂いたお客様に5ドアハッチとしてちゃんとお届けをしたい」と強調する。
セダンにだけハイブリッドモデルを設定したことについては「実はアクセラは日本で3割しかセダンが売れていない。ハイブリッドは街中でものすごく燃費が良くなる。街中のイメージだと、どちらかというと5ドアハッチよりセダンの方が強い。それにハイブリッドのお客様を色々と分析すると結構ご高齢の方が多い。そういうことからするとセダンとの組み合わせが良い」と説明。
その一方で「実は技術的な問題がひとつあって、我々は足回りというのはものすごくこだわっていて、リアサスペンションのマルチリンクは絶対どんなことがあってもはやめたくない。ただかなりのスペースをとるので、(ハイブリッド用の)電池が結果的に床下に入らなくなる。そうすると5ハッチでシート可倒できなくなり商品として成り立たなくなる」と明かす。
「ただ5ハッチにハイブリッドが設定できないことがキリングファクターになるか調べてみたところ、決してそうではなくて、むしろセダンとの組み合わせの方が相性が良いだろうということでセダンにハイブリッドを組み合わせた」と語る。
またディーゼルに関しては「ディーゼルの方はもっと単純でスピーティということと、ロングレンジで使うのが非常に良いユニットなので、5ハッチとの組み合わせが文句なしで良い」と述べていた。