【ITS世界会議13】HUAWEIとITSの関係…500km/hでの移動体通信が可能なLTE技術

自動車 テクノロジー ITS
ITS世界会議ショーケースのHUAWEIブース
ITS世界会議ショーケースのHUAWEIブース 全 5 枚 拡大写真
通信機器メーカーであるHUAWEIが、ITS世界会議のショーケースに出展していた。展示の目玉は「eLTE」という独自の高速移動体通信とトランキングに特徴がある技術だった。

「eLTE」は、基本技術はLTEと同じものだが、高速ブロードバンドアクセスに特化した形で、おもに業務用のモバイルネットワーク構築のために利用するという。eLTEの 「e」はEnterpriseの意味だそうだ。

グローバルでの応用事例は、鉄道、空港、港、ガス田・油田などでの業務用の通信ネットワークに実績がある。これらの施設では、音声やインターネット接続以外に、業務用のデータパケット、センサーや設備等の制御ネットワーク、運行管理ネットワークなど多種多様なネットワークを利用している。それぞれの用途ごとの無線技術があるが、eLTEは、複数の回線やチャネルを単一のネットワークで扱う技術(トランキング)によるソリューションを提供する。

また、高速で移動しても接続が維持できるハンドオーバーにも優れているといい、上海のリニアモーターカーのブロードバンド接続にも同社のeLTEが利用されているそうだ。上海のリニアは最高速度450km/hで走行するが、eLTEは500km/hの移動体にも対応する。基地局が対応する周波数帯は、400M、800M、1.4G、1.8G、2.6G、3.5G、3.7G、5.8Gだが、FDD方式は800MHz帯のみで、それ以外はTDD方式だ。

なお、日本のキャリアのLTE周波数は、ドコモとKDDIが800MHz、1.5GHz、2GHzで、ソフトバンクが1.8GHz(イー・アクセスの1.7GHzに相当)、2.1GHzでそれぞれサービスを行っている。HUAWEIのLTE基地局はソフトバンクなどで採用されているが、日本のリニアへの採用を狙っているのかもしれない。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『カローラクロス』改良新型、米国はガソリン車も設定…ハイブリッドと顔が違う
  2. 【ヤマハ YZF-R25 新型】人気の理由は「映えるデザイン」にあり! 進化する「Rの血統」とは
  3. スバル『BRZ』、2026年モデルを米国発表…価格据え置きで2026年初頭発売へ
  4. トヨタ『ライズ』、5色のカラフルなフルーツテーマで登場…土曜ニュースランキング
  5. BMW 3 / 4 シリーズの「M」、392馬力にパワーアップ…マイルドハイブリッドも搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る