EVレーサー Nissan ZEOD RC公開…宮谷社長「電力だけで時速300km/h目指す」

自動車 ニューモデル 新型車
Nissan ZEOD RC 発表会
Nissan ZEOD RC 発表会 全 18 枚 拡大写真

日産自動車は17日、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(NISMO)本社にて、電動レーシングカー『Nissan ZEOD RC』を日本初公開した。

同車は『LEAF NISMO RC』をベースとした電力駆動と、1.5リットルターボエンジンを搭載。ドライバーは電力走行とエンジン走行を切り替えることが可能だ。エネルギー管理の戦略がレースにおいて重要になるという。

ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(NISMO)取締役社長の宮谷正一氏は、「ZEOD RCは車重を600kgほどに軽量化し、電力だけで時速300km/hを超えるよう開発を進めている。トランスミッションは共有しているが、モーターとエンジンは独立して駆動。EVテクノロジーを活用し、電力蓄積もブレーキ回生によって行われるようにしている」と話す。

さらに、明日から富士スピードウェイで開催されるWEC第6戦でのデモ走行については、「皆さまに勇姿をお見せする予定だったが、今回は開発が間に合わずフルスピードでの走行を断念せざるを得ない状況にある。このプロジェクトは全く新しい領域へのチャレンジ。楽しみにして下さっている方には大変申し訳ないが、次の機会までお待ちいただきたい」と述べた。

また、発表会には開発に携わるレーシングドライバーのミハエル・クルム氏も登場。「ルマンはどのドライバーにとっても特別なもの。それにEVカーで出場できるということは、よりエキサイティングな体験だ」と話した。

今後の課題について訊かれると「通常のレースカーと異なるのはブレーキ。ラップタイムを上げるにはその使い方が重要になるが、EVカーの場合は摩擦が少なく、スローダウンも容易ではない。この先、ニスモの優秀なエンジニアチームによって克服されると信じている」(クルム氏)と語った。

《吉田 瑶子》

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