【ITS世界会議13】700MHz帯による歩車間通信技術…パナソニック

自動車 テクノロジー ITS
V2V、V2P用車載端末。スマートフォンやカーナビにBTなどで通信した情報を飛ばす
V2V、V2P用車載端末。スマートフォンやカーナビにBTなどで通信した情報を飛ばす 全 3 枚 拡大写真

今年のショーケースでは、総務省が車車間通信(V2V)向けに割り当てた700MHz帯を利用した機器やソリューションを見ることができた。パナソニックのブースでは、これを車どうしだけでなく、歩行者にも広げた技術を展示していた。

700MHz帯を利用した車車間通信、歩(行者)車間通信(V2P)、あるいはその他のインフラや設備、建物などとも通信するV2X(Vehicle to X)は、他社のブースでも見られたが、パナソニックでは、歩行者用の専用端末とともに展示していたのが特徴だ。通常であれば、歩車間通信の歩行者側の端末は、スマートフォンや携帯電話を利用すればよいと考えがちだ。もちろん、普及台数など考えると合理的なのだが、スマートフォンなどを持たない子どもや高齢者など、この技術が目指すべき交通弱者の保護・支援と考えると、専用端末の意義がでてくる。

V2Pは、歩行者と車がダイレクトに通信するので、路車間通信のように交差点など道路側に専用の機器や設備を設置する必要がない。見通しのきかない細い路地や小さい交差点でも、端末を持った歩行者がいれば検知できる。また、そういった状況では、700MHzのような壁や建物の影響を受けにくい帯域の通信が有効である。

製品化はまだ未定とのことだが、学校周辺や住宅地では効果を発揮しそうな技術だ。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. トヨタ、愛知県豊田市に新車両工場を建設へ…2030年代初頭稼働めざす
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 日産『エクストレイル e-POWER』、338馬力デュアルモーターの「e-4ORCE」をインドネシア投入
  5. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る