【ITS世界会議13】ITS向け周波数帯、世界統一化へ向けた動きが進展

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グレッグウィンフリー氏 米国運輸省研究・革新技術庁
グレッグウィンフリー氏 米国運輸省研究・革新技術庁 全 15 枚 拡大写真

国際社会における標準化の動きはますます加速している。電波周波数の割り当てについても国際的協議による世界標準が定まりつつある。

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このような状況の中、10月17日、米国運輸省研究・革新技術庁(RITA)のGregg Winfrey(グレッグ・ウィンフリー)氏をモデレータとして、日米中欧各国の周波数割当政策に関するパネルディスカッションが行われた。

特に注目度が高まっているのは、安全面での活用が見込まれるギガヘルツ周波数だ。

総務省総合通信基盤局の森下信氏は、ITSが日本において普及しつつある現状を概説した。需要が見込まれるシステムとして、車車間や路車間で利用される700MHz通信を挙げた。また自動車等の車載レーダーとして装備される79GHz帯は、主に交通安全対策に用いられる。この帯域は、2012年に利用可能になったばかりだ。物体分離能力や精度、レーダー本体の小型化がよういなことから、事故の多発ポイントである交差点での事故防止に、大変有効であるという。

また、77~81GHz帯域幅を用いる新しい高解像度レーダーについては、Robert Kelly氏も同様にこの帯域幅の重要性を指摘した。この様なレーダーのためのグローバル周波数割り当ては次回の世界無線通信会議(WRC: World Radiocommunication Conference)WRC-15において取り上げるべきであると主張した。

中国国立ITSセンターディレクター、Xiaojing Wang氏も同様に協調的なシステム構築を呼びかける。中国国内で実施した調査においてはITSコミュニケーション構築面と技術面の二つの観点から進めているという。DSRCの発達、デモ調査などが具体例として挙げられた。

続いて米国Robert Kelly氏は、5.9GHz帯の利用において「FSS(固定衛星業務)」と「DSRC(専用狭域通信)」が優先的事項であると述べる。これらのための国際的に相互運用性のある基準の設立が重要であると述べた。

また、この際混信、妨害や容量など割当前に考慮しなければならないと強調した。EUのJosef Czako氏は2013年9月にリリースされた評価に関してEUが指揮をとり、評価チーム作りをおこなうと述べた。

車車間/路車間通信による高い精度のアクティブセーフティの実現は、自動車産業界にとって急務であり、世界各地域における周波数帯の統一作業の実現に向けてコンセンサスができていることがこのセッションで確認することができた。

《北原 梨津子》

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