【ボルボ V40クロスカントリー 試乗】各種支援機能の有効性は走るほどに実感…島崎七生人

試乗記 輸入車
ボルボ V40 クロスカントリー
ボルボ V40 クロスカントリー 全 7 枚 拡大写真

2013年はCセグメントの輸入車に注目車登場が相次いだ。2月発表のボルボ『V40』もその中の1台。国内の販売も好調とのことで、通例よりかなり早く2014年モデルに切り替わっている。

追加モデルの「クロスカントリー」にも2014年モデルが登場、内容がアップデートされた。ポイントはパッケージオプションで用意される「ヒューマンセーフティ(歩行者検知機能付き追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム)」に、新たにサイクリスト検知機能が追加され、リアルワールドでの有効性をより高めたこと。「シティセーフティ」は標準装備だが、50km/h以下での追突を回避(15km/h未満)または軽減(15km/h以上)してくれる最新スペックのドライバー支援システムだ。

2014年モデルでは、シフトレバーが他の『V40』ピアノブラック調になっている。さらに助手席側インパネ加飾パネル部に“CROSS COUNTRY”のロゴが入る。XCシリーズほどのベース車との差異はないが、身体全体を包み込むように支える前席、実用的なラゲッジスペースなどは健在。スリムなルーフレールやアルミホイールなど、外観も嫌味のない個性で「クロスカントリー」を主張している。

AWDと2リットルの5気筒ターボ(213ps/30.6kgm)の組み合わせで、走りは思いのままだ。高速走行は100km/hは6速で2000rpmほどで、5速に落とすと500rpmほど回転をあげ、かなり鋭い加速も可能。山道も安定した足回りが印象的。山道の夜間走行時ではコーナーの先を照らしてくれる「アクティブベンディングランプ」やハイ/ロービームの自動切り替えも実に有効なことも確認。前車との車間距離を一定に保ち追従する「アダプティブクルーズコントロール」も、長時間のドライブではありがたい機能と実感できた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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