【BMW 428iラグジュアリー 試乗 】なめらかに走る知的なクーペ…島崎七生人

試乗記 輸入車
BMW428i Luxury
BMW428i Luxury 全 9 枚 拡大写真

キドニーグリル、ランプ類を微妙に“違えて”いるのはこれまでどおり。けれど(『3シリーズ』の)セダン、ツーリングなどから独立。『4シリーズ』を名乗り、ラグジュアリー性、パーソナル性をより主張するクーペに仕立てられた。

実車は、低く、幅広く、スラリとクーペらしいプロポーション。先代比+90mmというリヤトレッドと膨らんだフェンダー、キャビン後半の絞りとで、後ろ姿はダイナミックさも醸し出す。とはいえスタイリングで決して奇をてらわず、知的な存在感を漂わすところが、このクーペの特徴だろう。

インテリアは基本的に『3』のそれを踏襲。前席に座ると電動のハンドオーバーが、後方からシートベルトを引き寄せてくれるのがありがたい。後席はセダンと共通の2810mmのホイールベースにより足元の余裕があり、頭上はルーフライン相応の空間。トランクは床面左右の凹凸がやや気になるが、実用に不足のないスペースが確保されている。

走りはなめらかだ。「428i」が搭載する4気筒の2リットル・ツインパワーターボ(245ps/35.7kgーm)は、低速から柔軟でトップエンドまで気持ちよく回る。足まわりは低重心ながら、ストロークはしっかりあり、外側の足をジワリと沈ませ路面をなめるようなコーナリングを味わわせてくれる。4気筒ということもあり、素直で、いい意味で軽妙な挙動が楽しめる。乗り心地ももちろんスムースで、神経を逆撫でされるような粗さは感じない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る