米国の自動車最大手、GMの欧州部門のオペルは、『メリーバ』の改良モデルの概要を明らかにした。実車は2014年1月、ベルギーで開催されるブリュッセルモーターショー14で初公開される。
初代メリーバは2003年、オペルの小型MPVとして誕生。2010年3月のジュネーブモーターショー10では、現行の2代目モデルに進化した。欧州では、トヨタ『ヴァーソ』などと競合する。
2代目メリーバは、プラットフォームを一新。注目は、「フレックスドア」と名づけたリアドアだ。フレックスドアは、リア側がフロントと逆ヒンジで開閉。最大90度の角度で開き、乗降性を高めた。
室内には、「フレックススペース」と呼ばれるアイデアを採用。独立3名がけのリアシートは簡単に折り畳め、荷室が拡大できる。また、センターコンソールには、収納性を高める「フレックスレール」を採用。また、パノラマサンルーフ、エルゴノミックスポーツシート、フレックスフィックス自転車キャリアなど、機能的なアイテムを導入。安全面では、アダプティブフォワードライティングシステムなどを装備。
今回、オペルは現行メリーバのデビューから3年半を経て、初の大幅改良を実施。外観は、フロントグリルやヘッドランプを、最新オペルデザインに変更。デイタイムランニングライトやテールランプには、LEDを組み込む。
メカニズム面では、パワートレインの環境性能を向上。とくに、新しい1.6リットル直列4気筒ターボディーゼルの「CDTI」は、最大出力136ps、最大トルク32.6kgmを発生。欧州複合モード燃費22.7km/リットル、CO2排出量116g/kmの優れた環境性能を実現する。排出ガス基準はユーロ6を満たす。