【ITS世界会議13】ITSからEV用コンポーネンツまで…パナソニック

自動車 テクノロジー ITS
パナソニックのEVコンポーネンツ搭載デモ
パナソニックのEVコンポーネンツ搭載デモ 全 4 枚 拡大写真

ITS世界会議の最終日、会場内に入ってまず感じたのは、ITSというキーワードに留まらない展示内容の広がりだった。

【画像全4枚】

というのは高度交通システムという情報通信分野の技術だけではなく、幅広い電子技術が見受けられたからだ。あるいはITSの情報システムは各社似通ったモノを展示していたため、それ以外の展示物が新鮮に映ったのかもしれない。ともあれ本来、交通の情報システムであるITSがクルマの走行に関わる技術とリンクして、クルマをより安全でエコな乗り物に進化させていこうというムードが感じられたのだ。

世界会議とは言っても1Fの展示スペースでは、海外出展者の多くはパネル展示にとどまったりと、やや寂しい感はあったものの、パナソニック、東芝、日立といった電機メーカーやデンソー、アイシン、パイオニアなどの自動車電装メーカーは、大きなブースで路車間通信や車車間通信の自社技術を紹介するほか、ヘッドアップディスプレイやドライブシミュレーターなどをそれぞれ独自の方法で紹介していた。

中でも住友電工とパナソニックはEV用のコンポーネンツを車体に組み込んで展示するなど、まるで試作EVのカットモデルを彷彿させるようなディスプレイを行っていた。

特にパナソニックはブースの前面にシャーシとピラーだけのスケルトンモデルを展示して、まるで新型EVの説明展示かと思うほど凝っているものだった。

同社が統合電源デバイスと呼ぶ、電源マネジメントシステムにDC-DCコンバーターやインバーター、充電器などをワンブロックに積み上げたユニットは、コンパクトで車種を選ばず対応できそうだ。モーターやパワーモジュールの冷却は水冷で行ない、その熱をヒートポンプで増幅する、効率の良い暖房システムも組み込まれている。さらにリヤエンドのフロアと、駐車場を模した床には非接触の充電装置も備わっていた。

これらはまだ提案段階のものだが、充電装置は日産『リーフ』に、そしてリチウムイオンバッテリーはVWに供給するなど、すでにアイテム単位では自動車メーカーと連携してクルマの主要部品分野へ進出していると言う。ブース内部では、カメラやレーダー、センサーや交通情報システムといったITSのメインストリームの展示も充実していた。

パナソニックにないモノはエンジンだけ、という感触で、いよいよクルマも家電化していくのか、という印象をここでも受けたのであった。

《高根英幸》

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