【ITS世界会議13】「ぶつからないクルマ」は、さらにその先へ

自動車 テクノロジー ITS
ITS世界会議
ITS世界会議 全 4 枚 拡大写真

自動車メーカーは、東京モーターショーが控えていることもあって、力の入れようが難しいタイミング、ということもあったのだろう。屋外で自動ブレーキなどの同乗試乗などを展開していることもあってか、既存の技術を一挙に展示している印象が強かった。

ビッグサイト内ではASVの展示が目立った。スバルはアイサイトVer.2搭載の『XV』をベースにしたASV車両を持ち込み、前方のスクリーンに道路を映し出すことで車車間通信などの利用した衝突防止システムなど6つの機能を疑似体験できるようにしていた。

そしてさらに次世代以降のアイサイトの進化を示したロードマップを展示。最終的には運転者が関与せずに走行出来る自動運転を目指していることも明らかにしていた。

マツダも『アテンザ』をベースとしたASVを展示。見た目は現行モデルのアテンザそのものなのだが、準ミリ波レーダーやカメラ、アンテナなどを装備して、路車間及び車車間通信を実現し、対向車との交差点での衝突事故を防止する運転支援システムが搭載されているのである。

ユニークなのは後方からの路面電車の接近を教えてくれるシステムで、いかにも路面電車の街、広島ならではの試みだ。

すでに報じられているが、路面電車との通信を実証実験しているのも、このアテンザASVなのである。

日産はブース内に展示していただけではあるが、先日米国で自動運転を披露して見せたリーフ・オートノモスドライブを展示。これまでのEVなどの取り組みをパネル展示していた。

これから2020年にかけて、運転支援システムは急速に市販車に普及発展することを予感させるに十分なITS世界会議であった。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. トヨタ、愛知県豊田市に新車両工場を建設へ…2030年代初頭稼働めざす
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 日産『エクストレイル e-POWER』、338馬力デュアルモーターの「e-4ORCE」をインドネシア投入
  5. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る