日本ガイシ、ジルコニウム添加の銅合金ワイヤをサンプル出荷…コイル/モーターの巻き線に活用

自動車 ビジネス 企業動向
日本ガイシ、ジルコニウム添加の銅合金ワイヤをサンプル出荷…コイル/モーターの巻き線に活用
日本ガイシ、ジルコニウム添加の銅合金ワイヤをサンプル出荷…コイル/モーターの巻き線に活用 全 3 枚 拡大写真

日本ガイシは、東北大学金属材料研究所(仙台市)と共同で、高強度と高導電性の両立を実現した銅合金ワイヤー「ジルコニウム銅ワイヤー」を開発し、サンプル出荷を開始した。

【画像全3枚】

ジルコニウム銅ワイヤーは、銅にジルコニウムを0.5~5.0at%(アトミック・パーセント。原子数の比率)添加した合金を伸線加工した、高強度かつ高導電性の極細ワイヤー。ジルコニウムの含有量や伸線加工の度合いを変えることで、一つの合金で幅広い強度と導電性の組み合わせを得られる。純銅に近い導電性であれば約3倍の強度、黄銅と同等の導電性であれば約3.5倍の強度があるため、直径0.02ミリメートルの極細ワイヤーを部品の導線として使用しても高い信頼性を確保できるという。

このジルコニウム銅合金の極細ワイヤーをコイルやモーターの巻き線、同軸ケーブルの導線として使用すれば、部品の小型軽量化・高効率化が可能になる。また、金属フィルター、メッシュ、放電・切断用ワイヤーなどの極細鋼線が使われている分野への展開も検討されている。

日本ガイシはすでに直径0.02~0.2ミリメートルの極細ワイヤーのサンプル出荷を始めており、電子機器や産業機器、自動車などの幅広い分野での応用を視野に入れ、2015年の量産開始を目指している、とのこと。

《山内 博》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. 【スズキ ソリオバンディット 新型試乗】ソリオの魅力は“実用前提のちょうどよさ”にある…島崎七生人
  3. アウディ『A2』が21年ぶりBEVで復活へ! 現ラインナップ2車種の後継に
  4. 【スバル クロストレック S:HEV 新型試乗】ストロングハイブリッドになっちゃって大丈夫なの?…10月の試乗記ベスト5
  5. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る