レールテック、1tトラック車タイプのレールランナーなど開発

鉄道 企業動向
着脱式の軌道走行用台車を使って線路を走る「レールランナー」。レールテックは1tトラック車タイプのレールランナーをこのほど開発した。
着脱式の軌道走行用台車を使って線路を走る「レールランナー」。レールテックは1tトラック車タイプのレールランナーをこのほど開発した。 全 3 枚 拡大写真

軌道検査業務などを行っているJR西日本グループのレールテックはこのほど、簡易型の軌陸車「レールランナー」について、1tトラック車タイプのレールランナーを開発した。

軌陸車は道路と軌道の両方を走ることができる保守用車。一般的な軌陸車は道路上を走るトラックに軌道用の走行装置を追加しており、道路上では一般の自動車として走行するが、軌道上ではレール上に油圧で鉄車輪を下ろして走行する。

これに対してレールランナーは軌道走行用の油圧式ユニットが設置されておらず、着脱式の軌道走行用台車を荷台に搭載。軌道走行時は荷台から着脱式台車を下ろしてレールに載せ、その上にトラックを載せて走行する。

レールテックによると、2009年に軽自動車タイプのレールランナーを開発したが、荷台に荷物を載せるスペースが少ないといった課題があり、1tトラック車を使用したレールランナーを開発したという。

レールテックはこのほか、分割式軌道自動自転車と推進式継目塗油機も開発した。分割式軌道自動自転車は、駆動ユニット(車体)と動力ユニット(エンジン部)、付帯ユニット(座席)の三つに分けることが可能な軌道自転車。従来型の軌道自転車は重量が重く、持ち上げるのに3~4人の人力が必要とするが、分割式の採用によって2人でも容易に運搬できるようにした。

推進式継目塗油機は、起動自動自転車につないでレールの継ぎ目に油を塗る継目塗油機の一種。従来の継目塗油機は起動自転車の後方に連結してけん引することから、塗油機の操作時に後ろ向きになる必要があり、軌道自転車に運転手のほか塗油機を操作する専任作業員を乗せなければならなかった。推進式は軌道自転車の前方につなぐタイプであることから運転手が塗油機の操作も同時に行えるようになり、人員の削減が可能になるという。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る