トヨタ自動車は11月5日、東京モーターショー2013の出品内容を発表した。11年の前回ショーに続いて「FUN TO DRIVE, AGAIN.」を訴求しながら、4台を世界初公開(ワールドプレミア)する。
その1台として日本向けの次世代タクシーをテーマにした「JPN TAXI Concept」が注目されそうだ。このコンセプトは、優れた乗降性やゆとりある室内空間を確保したハッチバック型のパッケージとして提案しており、大開口の電動スライドドアやフラットなフロアが特徴だ。
パワートレインは、環境性能と経済性を両立しうるLPG(液化天然ガス)を燃費にするハイブリッドシステムとする。開発責任者である製品企画本部の粥川宏チーフエンジニアは「超高齢化や地球環境問題に対応しながら、楽しくなるような都市景観をもたらすタクシー」を目指しているという。ぽってりした車形からは愛嬌も感じられる。
トヨタは専用車である『コンフォート』などで、日本のタクシー車のほぼ7割のシェアを占めている。このコンセプト車が普及すれば、セダン中心のタクシーが描く都市景観を変えることになろう。