スキャンツールの販売を手がけるツールプラネットは、新モデル「TPM2000」を発売した。
車両の状態把握やシステム面のサポートに利用されるスキャンツール。従来は大手メーカーから、数十万から100万円を超える価格のフルスペック製品が展開され、ディーラーをはじめとする体力ある企業が購入、利用することが主だった。
そこに近年、ツールプラネットなどのスキャンツール販売事業者が、10万円程度の価格帯で製品を投入、市場の拡大が進んでいる。価格が安い分、搭載されている機能や利用可能な車両は限られるが、操作が易しく、スマートフォンやタブレットの浸透も手伝って、活用の浸透が進んでいる。
TPM2000は、本体サイズ122×182×29mm、重量が330g、SDカードへの記録が可能でUSBポートも搭載している。プリンター接続も可能、液晶は4.3インチ、静電容量式タッチキーを採用、専用のケースも用意する。
標準ソフトは国産乗用、トラックメーカー(トヨタ、日産、ホンダ、三菱、スズキ、ダイハツ、マツダ、スバル、いすゞ、日野、三菱ふそう、UDトラックス)に対応。オプションソフトはベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、アウディ、ミニ、アルファロメオ、フィアットが用意されている。
データモニター機能として、エンジン、トランスミッション、HV、ABS、エアバック、電動パワステなどのデーター項目を個別に選択して絞り込むことができる。また、作業サポート機能としては、HVのブレーキエア抜き、整備モード、センサー交換後の初期化を行える。
ポイントとなるのは、カスタマイズ機能で、シートベルトの警告音やルームランプの設定時間などを個別に調整できる。
故障コードの読み取り、取り消しや、システムにスキャンツールから信号を送り、特定の部品を作動させるアクティブテスト機能、故障コードの入った瞬間のデータモニターを表示する機能などを搭載している。