【第3回鉄道技術展】川崎重工、CFRPを採用した次世代台車「efWING」の実物を展示

鉄道 テクノロジー
「鉄道技術展」の川崎重工ブース。展示されたCFRP採用の台車「efWING」が目をひく
「鉄道技術展」の川崎重工ブース。展示されたCFRP採用の台車「efWING」が目をひく 全 5 枚 拡大写真
幕張メッセ(千葉市美浜区)で6日開幕した「第3回鉄道技術展」で、川崎重工業はフレームに炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使用した台車「efWING(イーエフ・ウィング)」の実物を展示。新技術と機能美を兼ね備えた次世代台車をメインに各種製品や技術を紹介していた。

「efWING」は、従来の台車では鋼製だった台車フレームの主構造にCFRPを使用し、サスペンション機能も持たせてコイルバネを不要とした台車。台車のフレームにCFRPを採用したのは世界初という。構造の簡素化を図ることで1台車あたり約450kgの軽量化を実現。CFRPのフレームは片側の1本でも36トンの重さに耐えられる強度があるという。

アメリカで行われた走行試験では、使用した機関車の最高速度である160km/hで安定した走行を確認。脱線の原因となる輪重抜けに関しても従来の台車を大きく上回る安全性を実証したとされる。試験装置による回転試験では200km/hでも全く問題なく、余裕のある性能を発揮したという。

展示された「efWING」は黒をベースに車輪やCFRPのフレームなどに赤を配したカラーリングが鮮烈な印象。感性工学に基づくデザインもPRのポイントとなっている。

そのほか、JR東日本の新幹線E6系普通車に使用されている座席や、車両の室内照明用LED灯も実物を使用した展示が行われている。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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