三井造船、玉野艦船工場に大型鋼板部材用自動面取り装置を導入…バラストタンク塗装性能基準に対応

船舶 企業動向
三井造船、玉野艦船工場に大型鋼板部材用の自動面取り装置を導入
三井造船、玉野艦船工場に大型鋼板部材用の自動面取り装置を導入 全 1 枚 拡大写真

三井造船は、国際海事機関(IMO)が定める新しいバラストタンク塗装性能基準(PSPC)に対応するため、玉野艦船工場に大型鋼板部材用の自動面取り装置を導入したと発表した。

大型鋼板部材用の自動面取り装置の導入は国内初で、世界でも珍しい。

造船業界では、IMOで採択された船舶の新塗装基準適用により、これまでより厳しい基準に則って塗装することが求められている。この一環として、船舶の鋼材端部の面取り基準厳格化(2R以上の面取り)が要求されている。

従来、面取り作業は手持ち式の面取り機を利用し、手作業で実施してきた。今回、同社は長さ10メートルを超える大型鋼板部材の表裏両面を自動で面取りすることができる装置を考案、海外の機械メーカーに発注の上、導入した。

装置は、鋼板部材端部のドレンホール(バラストタンク内の海水の通り道)を含む開穴部の表面、裏面の両面を自動で面取りすることが可能で、連続無人運転が可能となる。NC切断機用のデータを流用し、データ作成も可能。

面取り装置は、同社のエコシップ1番船「neo Supramax 66BC」の1番船の建造にも適用した。この装置の導入により、面取り作業時数が半分となり、生産効率を大幅に改善できる見込み。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  2. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  5. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る