【東京モーターショー13】日産 ブレードグライダー…ずば抜けて新しい感覚を提供

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日産自動車 ブレードグライダー
日産自動車 ブレードグライダー 全 4 枚 拡大写真

日産自動車は、三角翼という独特な形状を採用した3人乗り次世代電気自動車(EV)『ブレードグライダー』を世界初公開する。開発を務める先行商品企画部の成田剛史主担は「今までの車の概念では味わえないハンドリング感覚を得られることができる」と言い切る。

ブレードグライダーのハンドル感覚について成田主担は「まず普通に走っていてもすごく舵が効く。舵が効くといっているのは、直感的に思った通りハンドルを切った分だけ動く。要するにアンダーステアの傾向もなければ、オーバーステアの傾向もでないので、これまで特殊なスキルが必要だった運転操作がいらない。素人の方が普通に切っただけで普通に曲がっていく。そういう感覚が、非常に新しい」と説明。

さらに「この車の構造そのものがアジャイル(俊敏)なところにプラスアルファして、インホイールモーターの独立制御により、ずば抜けて新しい感覚を提供できると思っている」とも。

「普通のディメンションの車でハンドルを切ると、フロントの前輪に荷重がかかる。そうするとそこに荷重が集中して、舵切ったところで、アンダーステアの傾向になる。荷重がそこにかかって、抵抗がロスを生む、しかも4輪あるうちの1輪しか機能していない状況に陥りやすくなる」と指摘。

「ところがフロント輪を狭めることで、左右の差が無くなる。要するにフロントが細くても早く曲がれるのはフロントに荷重がかかってないため。それから左右のコーナリング時の荷重が均等に配分されるので、普通であればコーナー中の外輪にかかるところが、ブレイドはコーナリング中も内外輪の差が無く、曲がることができる。ここが大きなミソ」と語る。

さらに「このシェイプ、この形でないと、その運動性能はでない。フロントが狭く、リアがヘビーである。それからフロントとリアのロール剛性の配分、ここがバランス翼ならないとこの運動性能はでない。普通の既存車に適用はできない」と強調した。

《小松哲也》

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