【アウディA3 試乗】アウディらしさを求めるならクワトロ…松下宏

試乗記 輸入車
アウディA3
アウディA3 全 20 枚 拡大写真

アウディ『A3スポーツバック』がフルモデルチェンジを受けた。でも外観デザインは従来のモデルとほとんど変わっていないかのような印象。良く見れば分かるというし、アウディらしいといえばその通りだが、だとしてももっと変化が欲しい。

もっと変化が欲しいのは1.4TFSIについても言えることだ。それは従来のモデルに対してはではない。走らせた印象がVW『ゴルフ』に近いからだ。

新しいA3はMQBと呼ぶモジュラー開発・生産システムが採用されたことで、ゴルフとの関係がこれまで以上に近しいものになった。そのことがゴルフと似た走りの印象を与えているのだと思う。

だから、アウディらしさを求めるなら1.4TFSIではなく1.8TFSIクワトロを選ぶと良い。パワフルなエンジンはゴルフとは違うものだし、クワトロであることもアウディらしさにつながる。

ファッション性を重視して走りを余り意識しないユーザーなら1.4TFSIでも十分だと思うが、ゴルフとの違いをはっきり感じたいなら1.8Tの方がお勧めだ。

新型A3ではインフォテイメント機能が進化した。MMIベーシックが全車に標準装備されたほか、オプションを含めれば車内で8台の端末にWiFi接続が可能になり、またグーグルアースやグーグルストリートビューを取り込んだ表示が可能となる。

この新しさは特筆できるポイントだが、クルマの魅力がクルマ本来の魅力から離れた部分で語られるような感じになるのが微妙なところ。最近はクルマの新しい価値として“つながる”が言われることが多いが、クルマを運転しながら“つながる”をどれだけ意識するのか、改めて考え直す必要があるように思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  3. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る